2016年1月30日土曜日

夏ー立夏から大暑まで

夏の朝、琵琶湖に向って歩いていると、その蒼さと水色の広がりが私を手招き
している。そして、いよいよ水の恵みをふんだんに受ける季節となる。

二十四節気「立夏(りっか)」
立夏(5月5日頃)
暦の上では立夏から立秋の前日までが「夏」とされており、「夏が立つ」夏の始まり。
・蛙始鳴(かわずはじめてなく)5月5日頃
蛙が鳴き始める頃。水田の中をスイスイ泳ぎ、活発に活動を始めます。
「かわず」は蛙の歌語・雅語。
・蚯蚓出(みみずいずる)5月10日頃
みみずが地上に出てくる頃。畑土をほぐしてくれるみみずは、動き始めるのが少し
遅めである。
・竹笋生(たけのこしょうず)5月15日頃
たけのこが出てくる頃。たけのこは成長が早く、一晩でひと節伸びると言われている。
「雨後の筍」というたとえもある。近くの竹林で採れる竹の子の柔らかい舌触りは特別
だ。

二十四節気「小満(しょうまん)」
小満(5月21日頃)
陽気が日増しに良くなり、万物が成長して天地に満ち始めることから小満と
言われれる。
・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)5月21日頃
蚕が桑の葉を盛んに食べだす頃。蚕がつむいだ繭が美しい絹糸になる。
・紅花栄(べにばなさかう)5月26日頃
紅花の花が咲きほこる頃。紅花は染料や口紅になり、珍重された。
麦秋至(むぎのときいたる)5月31日頃
麦の穂が実り始める頃。「秋」は実りの季節を表し、穂を揺らす風は「麦の秋風」。
季節としては初夏ですが、麦にとっては収穫の「秋」であることから、名づけられた
季節が「麦秋」。「麦秋」は俳句の夏の季語の一つ。

二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」
芒種(6月6日頃)
稲・麦など芒(のぎ)をもつ穀物の種をまく季節とされたことから、芒種と
呼ばれている。
実際の種まきはこれより早い時期に行われる。この頃、田圃は、緑の絨毯となり、
琵琶湖からの風のさざめきに揺れている。
・蟷螂生(かまきりしょうず)6月5日頃
かまきりが卵からかえる頃。ピンポン球ほどの卵から数百匹の子が誕生する。
・腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)6月10日頃
草の中から蛍が舞い、光を放ち始める頃。昔は腐った草が蛍になると考えていた。
・梅子黄(うめのみきばむ)6月15日頃
梅の実が黄ばんで熟す頃。青い梅が次第に黄色みをおび、赤く熟していく。

これら季節の前後、ホタルの幻想的な光が風情ある夏の夜の風物詩を見せる。
蛍は、清涼の水より出でると思っていたが、やや濁ったような水がその生育
に良い、とのこと。知らなかった。

二十四節気「夏至(げし)」
夏至(6月21日頃)
夏至とは「日長きこと至る、きわまる」と言う意味だそうだ。一年で昼の長さが最も
長く、夜が短い日。正午の太陽の高さも一年で最も高くなる。
・乃東枯(なつかれくさかるる)6月21日頃
夏枯草の花が黒ずみ枯れたように見える頃。「夏枯草」(かごそう)はうつぼ草の異名。
・菖蒲華(あやめはなさく)6月26日頃
あやめの花が咲き始める頃。端午の節供に用いる菖蒲(しょうぶ)ではなく、
花菖蒲のこと。
・半夏生(はんげしょうず)7月1日頃
半夏が生え始める頃。田植えを終える目安とされた。「半夏」は「烏柄杓」(から
すびしゃく)の異名。梅雨の末期に、半夏(別名=烏柄杓<からすびしゃく>)という
毒草が生える、多湿で不順な頃のこと。農家ではこの日までに田植えを済ませ、
どんなに気候が不順でもこの後には田植えをしないという習慣があったという。

二十四節気「小暑(しょうしょ)」
小暑(7月7日頃)
この頃から暑さがだんだん強くなっていくという意味。例年では小暑から3~7日くらい
遅れて梅雨明けすることが多いようだ。
・温風至(あつかぜいたる)7月7日頃
熱い風が吹き始める頃。温風は梅雨明けの頃に吹く南風のこと。日に日に暑さが
増す。
・蓮始開(はすはじめてひらく)7月12日頃
蓮の花が咲き始める頃。優美で清らかな蓮は、天上の花にたとえられている。
・鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)7月17日頃
春に生まれた鷹の幼鳥が、飛び方や獲物を捕らえる技を覚え、巣からの旅立ちを迎える
頃。日本では古今タカといえば「大鷹」をさすことが多く、優れたハンターであること
から「鷹狩り」などに使われた。
この頃、近くの森には親子連れの鷹が悠然と青空を舞っている。

二十四節気「大暑(たいしょ)」
大暑(7月23日頃)
梅雨明けの時期で、夏の土用もこの頃になる。最も暑い頃という意味だが、現代では
実際の暑さのピークはもう少し後になる。もっとも、ここ数年の暑さは異常と同時に、
いつがピークなのか、ちと不明。
・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)7月23日頃
桐の花が実を結び始める頃。桐は箪笥や下駄など暮らしの道具に欠かせないもの。
・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)7月28日頃
土がじっとりとして蒸し暑くなる頃。蒸し暑いことを「溽暑(じょくしょ)」と言う。
・大雨時行(たいうときどきふる)8月2日頃
ときどき大雨が降る頃。むくむくと湧き上がる入道雲が夕立になり、乾いた大地
を潤す。
ざあっと降る夕立より、近年では異常気象による大型台風やゲリラ豪雨のほうが強い
印象がある。
京都や大阪から帰ってくるとき、琵琶湖が眼下に広がると何故か、涼しさが身体を
包む。琵琶湖の優しい抱擁の中、自然の優しさを感じる。
 
 
和邇地区では、
和邇祭り
5月8日には旧六か村の和邇祭が行われます。これは近世の和邇庄の
成り立ちに関係します。庄鎮守社としてこの天皇神社(天王社)の境内には、
各村の氏神が摂末社としてあります。天王社本社(大宮)は和邇中、今宿、
中浜は樹下(十禅師権現)、北浜は三之宮、南浜は木元大明神、高城は
若宮大明神があり、夫々の神輿を出します。
栗原地区では、
水分神社(みくまり)の祭り
当社は康元元年の創祀と伝えられ、元八大龍王社と称して、和邇荘全域の祈雨場
であった。応永三十五年畑庄司藤原友章が栗原村を領した際采地の内より若干の
神地を寄進した。元禄五年社殿改造の記録がある。尚和邇荘全体の祈雨場であった
のが、後に和邇荘を三つに分けて、三交代で祭典を行い、更に後世栗原村のみの
氏神となって現在に及んでいる。また当社には古くから村座として十人衆があり、
その下に一年神主が居て祭典、宮司が司る。この為古神事が名称もそのままに
残っています。
その主なものを記すと、神事始祭(一月十日)日仰祭(三月六日)菖蒲祭(六月五日)
権現祭(七月二十日)八朔祭(九月一日)ヘイトウ祭(九月二十八日)等があり、
八朔祭には若衆による武者行列がありました。
御田植え祭が6月10日にある。
八朔祭り
農作物の実りを祈願し、別名「たのみ節句」とも呼ばれています。
毎年9月一日に行われ、午後8時半ごろから行列を組み、氏神に
参拝します。
木戸地区では、
樹下神社の例祭
この比良神は古く比良三系を神体山として周辺の住民が産土神として
仰いで来た神であるが、この比良山に佛教が入って来ると、宗教界に大きな
位置をしめ、南都の佛教が入ると、東大寺縁起に比良神が重要な役割を
もって現れ、続いて比叡山延暦寺の勢力が南都寺院を圧迫して入って来ると、
比良神も北端に追われて白鬚明神が比良神であると縁起に語られ、
地元民の比良権現信仰が白山権現にすり替えられるのである。
(比良神は貞観七年に従四位下の神階を贈られた)
当社の例祭には五基の神輿による勇壮な神幸祭があり、庄内五部落の立会の
古式祭で古くより五箇祭と称され、例年5月5日に開催され、北船路の
八所神社の神輿とあわせ五基の神輿が湖岸の御旅所へ渡御する湖西地方
で有名な祭です。


山滴る。
二十四節気「立夏(りっか)」

・蛙始鳴(かわずはじめてなく)5月5日頃
蛙が鳴き始める頃。水田の中をスイスイ泳ぎ、活発に活動を始めます。「かわず」は蛙
の歌語・雅語。
→藤、にんじん。金目鯛。
・蚯蚓出(みみずいずる)5月10日頃
みみずが地上に出てくる頃。畑土をほぐしてくれるみみずは、動き始めるのが少し遅め
です。
→苺。ほおじろ。いさき。
・竹笋生(たけのこしょうず)5月15日頃
たけのこが出てくる頃。たけのこは成長が早く、一晩でひと節伸びると
言われています。
→筍。あさり。

二十四節気「小満(しょうまん)」

・蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)5月21日頃
蚕が桑の葉を盛んに食べだす頃。蚕がつむいだ繭が美しい絹糸になります。
→そらまめ。きす。
・紅花栄(べにばなさかう)5月26日頃
紅花の花が咲きほこる頃。紅花は染料や口紅になり、珍重されました。
→しそ、紅花。車えび。
・麦秋至(むぎのときいたる)5月31日頃
麦の穂が実り始める頃。「秋」は実りの季節を表し、穂を揺らす風は「麦の秋風」。
刈り取りを待つ麦畑は一面の黄金色。この頃、降る雨を麦雨ばくうと呼ぶ。
→枇杷。べら。四十雀しじゅうから(ツィピーツィツィピーと啼く)。

二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」

・蟷螂生(かまきりしょうず)6月5日頃
かまきりが卵からかえる頃。ピンポン球ほどの卵から数百匹の子が誕生します。
→ラッキョウ、苗代苺。あいなめ。
・腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)6月10日頃
草の中から蛍が舞い、光を放ち始める頃。昔は腐った草が蛍になると考えていました。
→とまと。するめいか。蛍。
・梅子黄(うめのみきばむ)6月15日頃
梅の実が黄ばんで熟す頃。青い梅が次第に黄色みをおび、赤く熟していきます。
→梅が旬、すいかずら。すずき。

二十四節気「夏至(げし)」

・乃東枯(なつかれくさかるる)6月21日頃
夏枯草の花が黒ずみ枯れたように見える頃。「夏枯草」(かごそう)はうつぼ草
の異名です。その花穂は生薬として役立っています。
→ウツボグサ、夏みかん。鮎。
・菖蒲華(あやめはなさく)6月26日頃
あやめの花が咲き始める頃。端午の節供に用いる菖蒲(しょうぶ)ではなく、花菖蒲のこ
とです。青嵐、青時雨。
→菖蒲、茗荷。かんぱち。
・半夏生(はんげしょうず)7月1日頃
半夏が生え始める頃。田植えを終える目安とされました。「半夏」は「烏柄杓」(から
すびしゃく)の異名。半夏雨。
→おくら。はも。

二十四節気「小暑(しょうしょ)」

・温風至(あつかぜいたる)7月7日頃
熱い風が吹き始める頃。温風は梅雨明けの頃に吹く南風のこと。日に日に暑さが増しま
す。
→ほおずき。こち。
・蓮始開(はすはじめてひらく)7月12日頃
蓮の花が咲き始める頃。優美で清らかな蓮は、天上の花にたとえられています。
→蓮、とうもろこし。かれい。
・鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)7月17日頃
鷹の子が飛ぶ技を覚え、巣立ちを迎える頃。獲物をとらえ一人前になっていきます。
→モロヘイヤ。鰻。ハチクマ。

二十四節気「大暑(たいしょ)」

・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)7月23日頃
桐の花が実を結び始める頃。桐は箪笥や下駄など暮らしの道具に欠かせないものです。
→桐の花、きゅうり。そうめん。うに。
・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)7月28日頃
土がじっとりとして蒸し暑くなる頃。蒸し暑いことを「溽暑(じょくしょ)」と
言います。
→八朔(八月一日の早稲の穂)、枝豆。あなご。
・大雨時行(たいうときどきふる)8月2日頃
ときどき大雨が降る頃。むくむくと湧き上がる入道雲が夕立になり、乾いた大地を潤し
ます。
→すいか。太刀魚。かぶとむし。

俳句 夏
十六夜の気色わけたり比良伊吹  
鳴神や幾度比良へ帰る雲     士朗
いかほども雲たくはへよ比良伊吹 千影
白雨や比良より雲の出来心    団室

和歌  夏
ほととぎす 三津の浜辺に 待つ声を 比良の高嶺に 鳴き過ぎべしや

 

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